Tokyo Transit Voice
都市の交通空間のための音のコンセプトプロジェクトです。特定の交通事業者・路線との提携によるものではなく、架空の都市交通空間を舞台に、案内音声とジングルによる「音のアイデンティティ」のあり方を探求した自主制作作品です。
雑踏の中でも、
迷わず届く声を。
駅やバスターミナルのような交通空間は、常に多くの音にあふれています。案内放送やジングルは、その雑踏に埋もれることなく、しかし威圧的にならずに情報を届ける必要があります。本プロジェクトでは、この「聞き取りやすさ」と「心地よさ」の両立を、架空の都市交通空間を題材に設計しました。
キーワードに据えたのは、提灯の明かりのような、やわらかく、しかし輪郭のはっきりした音。威圧的な警告音ではなく、利用者にそっと寄り添う案内の声を目指しています。
鐘の残響に着想を得た、
ジングル設計。
案内ジングルのモチーフには、寺院の鐘が鳴らされたあとに残る、長く穏やかな残響を参照しました。短い単音ではなく、わずかに尾を引く響きを採用することで、聴き手に「次に何かが始まる」ことを自然に予感させる設計です。
音声ガイダンスについては、性別や年齢を特定しない中立的なトーンを基本とし、速度・抑揚・間(ま)の取り方を複数パターン試作。周囲の環境音の大きさに応じて、聞き取りやすさを維持できる設計指針としてまとめました。
迷わない音、
威圧しない声。
本プロジェクトの成果は、案内放送用のジングル音源と音声設計ガイドラインの試作です。発車・到着・乗り換え案内など、場面ごとに異なるジングルのバリエーションを用意し、全体として一貫した「音のアイデンティティ」を感じられるように設計しています。
実在する交通事業者を想定したものではありませんが、都市インフラにおける音のブランディングという領域への、当スタジオからの提案として位置づけています。
種別
コンセプトプロジェクト(自主制作)
主な手法
サウンドロゴ設計/音声ガイダンス設計
想定用途
都市交通空間の案内放送・ジングル
※ 本プロジェクトは実在の交通事業者・路線との提携によるものではなく、当スタジオが制作手法の探求のために制作した概念上の作品です。